フランス語の人称代名詞の強勢形 moi、toi、lui

moi、toi、lui

 人称代名詞には次の表のように動詞を伴って主語としての働きをするもの、

フランス語の人称代名詞
人称読み方動詞
jeジュわたし
tuチュあなた
il/elleイル/エル彼/彼女/それ
nous私たち
vousあなたたち
ils/ellesイル/エル彼ら
フランス語の人称代名詞

それから、「(誰々)に~する」や、「(何々)をする」のように赤字部分に相当する目的語になる弱勢形、つまりアクセントのない人称代名詞と、そして、次の表のようなここで扱う強勢形というものがあります。

人称代名詞の強勢形

人称代名詞強勢形読み方
jemoiムワ
tutoitワ
il/ellelui/elleリュイ/エl
nousnous
vousvous
ils/elleseux/ellesウー/エl





これら人称代名詞の強勢形と呼ばれるものは、おもに主語人称代名詞(je、tu、ilなど)や目的語を強調するためと pour 「~のために」や sans 「~なしで」などの前置詞の後ろにつけて用いられます。

主語人称代名詞を強調する例

1. Moi, je parle français.
(ムワ・ジュ・パルl・フロンセ)
「私はフランス語を話します。」

2. – Qui veut venir au cinéma?
(キ・ヴ・ヴニー・オ・スィネマ)
「誰が映画に行きたいですか?」
Moi.
(ムワ)
「わたし!」

ここではいくら「私」を意味するからといって Je! とは答えません。

3. Moi aussi, je vais t’aider.
(ムワ・オッスィ・ジュ・ヴェ・テデ)
「私も、あなたを手伝うでしょう。」

「私も」や「あなたも」などのような「~も」を意味する aussi とともに用いられます。 je aussitu aussi とは言いません。

4. – Qui a parle?
(キ・ア・パルl)
「誰が話しているんですか?」
– C’est moi.
(セ・ムワ)
「わたしです。」

C’estCe sont のあとにつけて用いられます。

5. C’est moi qui suis venu te dire au revoir.
(セ・ムワ・キ・スィ・ヴニュ・t・ディr・オ・rヴワ)
「さよならを言いに来たのは私です。」

C’est(人称代名詞強勢形)qui(que)
Ce sont(人称代名詞強勢形)qui(que)

のような構文で用いられます。これは Gallicisme 「ガリシスム」という他のヨーロッパ言語によって取り入れられたフランス語特有の表現方法です。この表現方法は文だけでなく単語でも見られ、私たちになじみのある言葉としては、

Amateur 「アマチュア」
Beige 「ベージュ色」
Boutique 「ブティック」
Chef 「シェフ」

などがあります。

6. Tu viens avec moi?
(チュ・ヴィヤン・アヴェク・ムワ)
「私と来る?」

前置詞のあとに用いられます。ここでは、 avec 「~とともに」。
 


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