スペイン語の人称代名詞

人称代名詞とは、 人が 主語になる 単語です。 「わたし、あなた、彼、彼女、それ、彼ら、あなたたち」 のような 単語のことを 人称代名詞と 言います。

yo
（ヨ／ジョ）
「わたしは」
 
tú
（トゥ）
「きみは」

これは、相手が親しい関係にある場合に 使います。知らない（年上の）人や、目上の人 に対して tú で話すことは 失礼なことです。 年上であっても すでに知り合いであったり、 ある程度の信頼関係が ある場合や 相手がそれを許容してくれていることが わかっているならば tú で話すことは 問題ではないでしょう。

él
（エル）
「彼は」
 
ella
（エジャ）
「彼女は」
 
usted ; Ud. ; Vd.
（ウステッ）
「あなたは」

例のように、 3通りの 書き方があります。これは、 tú と違って 目上の人などに使います。

例文: ¿Usted es Sr. Montero?
（ウステ・エス・セニョール・モンテーロ）
「あなたは、モンテーロさん ですか。」
 
語順も かなり自由で、 この例文は 次のように 表すことも できます。
 
例文: ¿Es usted Sr. Montero?
（エス・ウステ・セニョール・モンテーロ）
「あなたは、モンテーロさん ですか。」
 
nosotros
（ノソtロス）
「わたしたちは」

主語の人物が「男性だけ」であるか、 「男性と女性どちらもいる」場合に、 この人称代名詞を使います。

nosotras
（ノソtラス）
「わたしたちは」

主語の人物が「女性だけ」である場合に、 この人称代名詞を使います。

vosotros
（ボソtロス）
「きみたちは」

主語の人物が「男性だけ」であるか、 「男性と女性どちらもいる」場合に、 この人称代名詞を使います。

vosotras
（ボソtラス）
「きみたちは」

主語の人物が「女性だけ」である場合に、 この人称代名詞を使います。

ellos
（エジョス）
「彼らは」

主語の人物が「男性だけ」であるか、 「男性と女性どちらもいる」場合に、 この人称代名詞を使います。

ellas
（エジャス）
「彼らは」

主語の人物が「女性だけ」である場合に、 この人称代名詞を使います。

ustedes ; Uds. ; Vds.
（ウステデス）
「あなた方は」

例のように、 3通りの書き方があります。 これを知っておけば、 Uds.など見たことがなくて何の意味か 分からない ということには ならないでしょう。 

人称代名詞 によって変わる動詞の形

「あなた」と呼ぶ関係の人には、 友人である場合と、 目上の人である場合に 使い分けますが、その関係を書くと 次のようになります。

tú – usted
「きみ – あなた」
vosotros – ustedes
「きみたち – あなたがた」

 
tú を日本語で「あなた」と 訳せないわけではありません。 これは 日本語の問題であって スペイン語の問題ではありません。文法上は、 tú と usted は 2人称 と 3人称と言って 違う 動詞の形を とることになります。 vosotros と ustedes も 2人称 と 3人称 で文章を作るときには 動詞の形が変わることに 気を付けなければ いけません。
 

場所によって使い方が異なる

スペインで vosotros を使う状況が、中南米へ行くと、ustedes を使います。中南米では、 vosotros と ustedes の 使い分けをしません。

 
例文: ¿Vosotros sois amigos?
（ボソトロス・ソイス・アミーゴス）
「君らは 友人同士 ですか。」
 
例文: ¿Ustedes son amigos?
（ウステデス・ソン・アミーゴス）
「君らは 友人同士 ですか。」

中南米では、 vosotros を使わずに、 ustedes を使うので、このようになります。 

スペイン語の人称代名詞 は多くの場合省略される

主語によって、 動詞の形が変わるので、 動詞を見れば、だれが主語なのかが 一目瞭然だからです。すでに周知されている一般的事項を述べるときなどは、 3人称複数形や 2人称単数形を使って話されることもあります。

例文: ¿Sois amigos?
（ソイス・アミーゴス）
「君らは 友人同士 ですか。」

人称代名詞の vosotros を省略しています。

学問・科学ランキング