【スペイン語】hay(アイ)- 「~があります」という表現

  動詞 estar が物や人の場所を表す、つまり「~はどこどこにあります」という表現をするわけですが、もうひとつスペイン語には「~がある」ということを表すための構文があります。 それは、Hay ~. (アイ~)という形をしていて、動詞 estar とどう違うのかというと、人でもない、動物でもない、場所でもない、何かの存在について言及するときに使います。hay という形は動詞 haber (アベール)の活用した形ですが、言及する存在するものが1つであろうと複数であろうとこの形は変わりません。現在、過去、未来などの時制が変わればそれにしたがって形も変わりますが、数に関してはつねに同じ形を取ります。

¿Hay un bar por aquí?
(アイ・ウン・バル・ポル・アキ)
「このあたりにバルはありますか?」

No hay tiempo de ir al medico.
(ノ・アイ・ティエンポ・デ・イル・アル・メディコ)
「医者に行く時間がない。」

¿Hay calendario del año que viene?
(アイ・カレンダリオ・デル・アニョ・ケ・ビエネ)
「来年のカレンダーはありますか?」

hay を使って「ある存在」を述べるときに注意することは、定冠詞(el,la,los,las)と所有形容詞(私の、あなたの、彼のなど)はつけないということです。動詞 estar の場合、所有形容詞はつけてもかまいません。

Hay la leche en la nevera.
(アイ・レチェ・エン・ラ・ネベラ)
「冷蔵庫の中に牛乳があります。」

定冠詞 la はつけません。

Hay los bancos en esta calle.
(アイ・バンコス・エン・エスタ・カジェ)
「この通りには銀行があります。」

定冠詞 los はつけません。

Hay mi regalo dentro de esa caja.
(アイ・レガロ・デントロ・デ・エサ・カハ)
「その箱の中にプレゼントがあります。」

所有形容詞 mi はつけません。

Está mi regalo dentro de esa caja.
(エスタ・ミ・レガロ・デントロ・デ・エサ・カハ)
「その箱の中にわたしのプレゼントがあります。」

この場合は所有形容詞をつけても問題はありません。