スペイン語のアクセントのルール
単語を4つのグループに分ける
すべてのスペイン語の単語をアクセントを元に4つのグループに分けると次のようになります。
AGUDAS: 単語の一番後ろにアクセントがある単語
ひとつの単語を音節に分けて、一番後ろにアクセント(単語を読んだときに一番強く読む部分)がある単語は palabras agudas と言います。その例がAGUDASと書かれた図の中にあるように、París, amor, reloj, adiós などです。
Tilde ティルデ
París の í 、adiós の ó のように上についている斜めの点は tilde ティルデ と呼ばれます。例に示した4つの単語では、このティルデがあるものとないものがありますが、これはアクセントのルールを知ることによってティルデをつけるかつけないかがわかります。
音節
音節とは音のかたまりです。アクセントがどこにあるかを知るためにはまずは単語を音節に分ける必要があります。単語の長短によって異なりますが、短いものは1音節 – つまり、音節に分けられない単語 -、スペイン語で一番長い単語は electroencefalografista で10音節あります。
LLANAS: 単語の後ろから2番目にアクセントがある単語
単語を音節に分けて、後ろから2番目にアクセントがある単語を palabras llanas と言います。例に挙げた、azúcar, pareja, rojo, dátil などです。palabras agudasと同様に、ティルデをつける場合と付けない場合があります。
ESDRÚJULAS: 単語の後ろから3番目にアクセントがある単語
単語を音節に分けて、後ろから3番目にアクセントがある単語を palabras esdrújulas と言います。árabe, álgebra, brócoli, brújula などがこの例で、4つすべての単語に tilde ティルデがついています。palabras esdrújulas は「常にティルデをつける」というアクセントのルールがあるからです。
SOBREESDRÚJULAS: 単語の後ろから4番目にアクセントがある単語
単語を音節に分けて、後ろから4番目にアクセントがある単語を palabras sobreesdrújulas と言います。これらの単語も「常にティルデをつける」というルールがあります。
アクセント(一番強く読む部分)がどこにあるかを見つける
最初に、単語のどの部分を一番強く読むかを探します。brócoli を例にとってみます。ティルデ付きのこの単語は、bro の o の部分を強く読むことが分かります。brócoli という単語をスペイン語話者がどのように発音しているかをまったく聞いたことがない人には難しいでしょう。ティルデをつけずに表すと、brocoli、これではますます分からなくなります。どうしても知りたい発音ならば、その単語について話しているビデオを探す等で対処できます。
第2に、この単語を音節にわけます。音節は音のかたまりです。ネイティブの小さい子などは、幼稚園の頃から手を打ちながら、単語を音節に分ける練習をするのです。どうやってやるかといえば、ごく単純です。
bro – co – li と言いながら、それぞれの音節に合わせて手を打つのです。これで brocoli は3音節の単語でアクセントは bro のo にあることが分かります。
b – ro – col – i などのように好き勝手に分けて4音節あるというのは幼稚園生でもやりません。b や i だけを取り除いて音のかたまりと言えるでしょうか?
第3に、この単語が上に示した4つのグループのどれに属するかを判断します。
ESDRÚJULASのグループ
単語のグループ分けをしてみます。brocoli は3音節の単語でアクセントは bro の o にあります。後ろから何番目の音節にアクセントがありますか?
bro – co – li
後ろから3番目の音節を強く読みます。これで brocoli は palabra esdrújula ということが分かり、 esdrújulasのグループは常にティルデをつけるので、brócoli と書くことが分かります。
AGUDASのグループ
単語 Paris はどこにアクセントがあるでしょうか。
一番強く読む部分は i の部分です。音節に分けるとどうなるでしょうか。
Pa – ris
単語の一番後ろの部分にアクセントがあります。ティルデはつけるのでしょうか?そこで、次に示すアクセントのルールを知る必要があります。
単語が Palabras agudas で、一番後ろの部分にアクセントがある場合、その単語が 母音、n、s で終わる場合はティルデをつけます。よって、Paris は、正しく書くと París となります。
単語 amor はどこにアクセントがあるでしょうか。
一番強く読む部分は o の部分です。音節に分けるとどうなるでしょうか。
a- mor
単語の一番後ろの部分にアクセントがあります。ティルデはつけるのでしょうか?上に示したpalabras agudas のルールを当てはめれば、単語 amor は子音の R で終わっているので、ティルデは付けません。
LLANASのグループ
単語 azucar はどこにアクセントがあるでしょうか。
一番強く部分は u の部分です。音節に分けると次のようになります。
a – zu – car
単語の後ろから2番目にアクセントあります。ティルデをつけるかどうかは次のアクセントのルールを知る必要があります。
単語が palabras llanas のグループで、母音、または n か s 以外で終わるとき、ティルデをつけます。azúcar は子音 R で終わっているので、ティルデをつけます。
単語を音節に分けるサイト
単語を音節に分けたいがよくわからない、とにかく時間がかかって進まないという場合に、次のようなサイトで単語を入力すると音節がどのように分かれるかを知ることができます。
separar en sílabas - 音節に分けてアクセントの位置を教えてくれます。
silabeador - 音節に分けて、どこにアクセントがあるか、どのグループに属するかを教えてくれます。入力した単語の音声もあります。
silabeitor - 音節に分けてくれます。
まとめ
palabras agudas - 後ろの音節にアクセント。母音、n、s で終わっていればティルデをつける。
palabras llanas - 後ろから2番目の音節にアクセント。母音、n、s 以外で終わっていればティルデをつける。
palabras esdrújulas / sobreesdrújulas - 後ろから3(4)番目の音節にアクセント。常にティルデをつける。