フランス語で「私は~です」 自己紹介
フランス語で自己紹介
Je m’appelle ~.
「私の名前は~です」
や、
Il s’appelle Jean-Jacques Rousseau.
「彼はジャン・ジャック・ルソー(という名前)です。」
という言い方を直訳すると、
Je m’appelle ~.
「私は私を~と呼びます」→つまり、「私は~です」
Il s’appelle Jean-Jacques Rousseau.
「彼は彼をジャン・ジャック・ルソーと呼びます」
→つまり、「彼はジャン・ジャック・ルソーです」
という表現をしているのです。ただ、日本語で自己紹介をするときに、「私は私を~と呼びます」なんて言い方はしませんよね。ですから、これは日本語に訳したときに皆が普段ふつうに使っている表現にしているわけでもし相手を理解しよう、自分を理解してもらいたいという思いがあれば、直訳したときと違う!と、とくに違和感を感じる必要もないわけです。
ただ、フランス語にするとJe m’appelle ~. や Il s’appelle ~. になる、動詞 appeler の活用の前についている m’ や s’ は何なんでしょう。
次の活用表には書かれていませんね。
動詞appeler の現在活用
j’ | appelle |
tu | appelles |
il/elle/on | appelle |
nous | appelons |
vous | appelez |
ils/elles | appellent |
では、こうしたらどうでしょうか。
j’ | m’appelle |
tu | t’appelles |
il/elle/on | s’appelle |
nous | nous appelons |
vous | vous appelez |
ils/elles | s’appellent |
これらの赤い下線部分のことを文法用語で「再帰代名詞」と呼び、アポストロフ(’)のつかない状態,つまり、後ろに来る単語が母音や無音の h で始まる語ではないときにはこんな形をしています。
上から
me (私を)
te (あなたを/2人称)
se (彼・彼女を)
nous (私たちを)
vous (あなたたちを/2人称)
se (彼らを)
そして、これらの再帰代名詞がつく動詞、ここでは appeler ですね、これを文法用語で代名動詞と呼んだりします。
フランス語で、「私の名前は~です」と言うときには、j’appelle ~(私は呼びます)ではなく、je m’appelle ~(私は私を~を呼びます)という言い方、どうしてこのように書くのか理解できたでしょうか。
ここに出てきた文法用語は、どうしてこうなるのかという説明をするために必要な単なる用語として存在するものですから、こういうものがあるのだなと理解できればとくにがんばって覚える必要はありません。知っていれば便利です。