フランス語でわたしは日本の東京で生まれました

複合過去

フランス語にはいくつかの過去形の種類があります。そのうちのひとつは複合過去と呼ばれるもので、「わたしは東京で生まれました」のような過去に起こった出来事ですでに完結している事柄を表すのに使います。

複合過去にも2種類の作り方があり、多くは avoir + 過去分詞 の形を取りますが、この「生まれた」のような文を作るときの動詞 naître (ネーtル)は、être + 過去分詞 (この「過去分詞」の部分に動詞 naître の過去分詞を入れる)の形で表します。
ここでの要点は:

  1. フランス語にはいくつかの過去を表す方法があり、完結した事柄を表すのが複合過去
  2. 複合過去は2種類の方法で表す
    • avoir + 過去分詞
    • être + 過去分詞

「わたしは日本の東京で生まれました」は、

Je suis à Tokyo, au Japon.
(ジュ・スイ・ネー・ア・トーキョー・オー・ジャポン)

être + 過去分詞être の部分は、主語 je に対応したもので、過去分詞は、動詞 naître 「生まれる」の過去分詞を使います。

主語現在活用
jesuis
tues
il/elleest
noussommes
vousêtes
ils/ellessont
動詞êtreの現在活用


注意すべき点は、être + 過去分詞の形で複合過去の文を作るときには、過去分詞を主語の性と数に一致させることです。動詞 naître の過去分詞は次の表のように性と数によって4つに分けられます。

動詞naîtreの現在活用
主語現在活用
jenais
tunais
il/ellenaît
nousnaissons
vousnaissez
ils/ellesnaissent
動詞naîtreの過去分詞
男性単数
男性複数nés
女性単数née
女性複数nées
動詞naîtreの現在活用と過去分詞

上の例文は男性単数の例で、これが女性の場合なら、

Je suis née à Tokyo, au Japon.
(ジュ・スイ・ネー・ア・トーキョー・オー・ジャポン)

となります。
場所を表す前置詞 à は、都市名の場合につきますがそれよりも規模の大きい国の場合には au を使うので「東京で」というときには à ですが、「日本で(にある)」という場合には au Japon となります。ただ、先にも書いたように、場所を表す前置詞にも4つあり、この「日本で」の場合につく au は後ろに性別が男性の国名がきます。よって、Japon「日本」は男性の固有名詞ということもわかります。
 





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